何分たっただろう

「帰ろ」

今日は来ないみたい

私は電気を消して扉を開けようとしたとき

ガラッ

私が開けるより先に扉が開いた

「あ、相沢さん! まだいたんだ」

「先生!」

「遅くなっちゃった もう帰ったかと思ったよ」

先生ずかずかと中に入っていく

私は帰らないとだよね

でも・・・

「ま、まだ残っていい?」

何言ってんだ私

そんなのカッコ悪い

まるで先生と一緒にいたいみたいじゃん

だけど今日は・・・

「え、いいよ じゃあ本の整理手伝って」

先生は私をなんなく受け入れてくれた