高校3年生 4月…
七瀬先輩と会ったあの日から半年が経った。
七瀬先輩は大学2回生、俺は高校3年生へと進級した。
「今年も一緒のクラスだな!」
「…おう。」
「何だよー、もっと喜べよー、本当は嬉しいくせに」
望月はそう言って、にひひと笑った。
2年連続一緒とは…何て腐れ縁…。
そう思いながらも新しいクラスで
知っている顔がいるというのは少し心強い。
「はぁ、高校生活も後1年かー。」
「そうだな、とりあえず引退までは部活に集中だな。」
「夏休みまでなんてあっという間だもんな。」
そう言いながら、いやでも夏休みまでには彼女欲しいなぁ、と呟く望月。
全然部活に集中する気無いじゃねぇか、と思ったが口にするのは止めた。