「先輩の気持ち、凄く嬉しいです。
でも俺、今は付き合うとか、そうゆうの全く考えてないです。」







先輩の事は嫌いじゃない、むしろ好きだ。

でもその好きは、きっと先輩の好きと違う。








「そ、そうだよね…。」







その声は少し震えていて、

先輩はそう言って俯いてしまった。

そして俯いたまま小さい声で、ありがと、と言った。







「…先に戻ってます、部長に少し休憩してるって伝えておきます。」







それが俺なりの唯一出来る気遣いだった。