安来は確かにサッカー部に入部しようと思ったのは
七瀬先輩が決め手だったらしい。
他にも七瀬先輩が決め手で入ったメンバーも居るが
皆、付き合いたくて、とかそう言う不純な動機ではない為
俺が心配していたチームメイトは少なからず1年にはいない。
「確かにさー、部長と百合先輩仲良いよなー。」
「付き合ってたりして。」
そう言って望月は、にひひとイヤらしい笑い方をする。
それを聞いていた安来はショックを受けていたが
でも部長だったらお似合いだよなぁ…とぼそぼそ言っていた。
周りで聞いていた同期達も、有り得る…と納得している者もいた。
「まぁ、百合さんが笑ってくれていれば、俺はどっちでもいいぞぉぉぉ!」
「うるさいから早く着替えて。」
「龍之介冷たい!」
入部して3ヶ月程経った今、結構同期達とは仲良くなったと
こう言う会話をしてて、凄く思った。