……ポンッ

頭に置かれた俊の手は温かくてなんか安心する。

「髪、サラサラだなー」

「そうでもないから」

「由菜はさ、恋愛一時休業してるじゃん?」

「うん」

「今、好きな人いないの?」

「なんで?」

「でも由菜って、好きってなに?って感じだよね」

いくら私でも好きってなに?なんていわないよ。

こないだ、それで悩んでたの知ってるくせに。

「……いるよ」

「……やっぱり?」

「うん」

「誰?俺かな?」

一体その自信はどこから来るんですか?

でも、否定できない。

気になってるから。

「教えない」

「いいよ別に」

……何が言いたいのか全然分からない。

「由菜、俺と付き合ってよ」

……え……???