“ドーン、ドドーン”



「わぁ、キレイ」



楽しそうに花火を見ている静紅に俺は勇気を振り絞ってこう言った




『静紅』





「なに?」





『静紅の笑顔ってさ人を癒す力があるよな』





「そうなの?、ぜんぜん気づかなかった」




『そんでさ』




「うん」




『その笑顔ずっと俺だけに微笑んでくれないか?』




「えっ」




突然言われた静紅は驚いている




『へ、返事は今じゃなくてもいいから』





恥ずかしさのあまり花火の方へ目を逸らしてしまった