『こんな所あったんだ…』




「ふふふ 案内するね」




俺の家をなぜか案内する静紅




薄暗い階段を下っていくと広い道場があった
そこに瞑想している親父がいた





「お久しぶりです、師匠」




状況が飲み込めない、静紅の師匠が親父?




「来たか」




親父は静紅に木刀を渡し無造作に静紅に向かって矢を放ち出した




木刀で矢を防ぎ交わしていく



跳ね返した矢が親父の顔を掠め頬には血がたれていた



静紅の動きが少し鈍った時静紅の足を親父は射った



『親父、やり過ぎだよ…』




「隆平特訓の最中だ 口を挟むな」




足を射られても静紅は止めない



ある時静紅の目は赤くなり胸を抑えた




親父は射るのを止めこう言った




「魔物に飲み込まれるな 耐えなさい」




静紅はもがき苦しんでいる




「隆平 静紅を止めてみなさい」




『俺が?』




「グズグズするな早くしろ」



怒鳴られながら呪文を唱える


しかし、収まらない




慌てふためいていると




親父がパチンと手を鳴らし静紅を元に戻した