次の日いつも通り部活を終えあのカフェに向かった





“CLOSE”


夜は閉まっている店だがその看板を無視して中へ入った




「いらっしゃい、いつものでいいかしら?」




『はい、ありがとうございます』



コーヒー豆の香りが漂う




「今日はどうしたの?」



そう聞かれ俺はこないだ真田から聞いた話を槙さんに話した




「そう、その水晶がその時のなのね」



そう言いながら静にカフェモカを出してきた




『俺自信ないです…』




「そう?静紅ちゃん引っ越して来てから隆平くん生き生きしてる様に見えたけど?」





『いや、そんなことないですよ
守ると約束したけど逆に守られてる様な気がして…』




槙さんは俺の話を黙って聞いていた




『仕事していても静紅の方がやっぱ出来るしこんな出来損ないの俺がカンリシャでいいのかな』




「隆平くんまだ二人はペアになって半年しか経ってないのよ、その不安は彼女も同じだと思うわよ
それにまだまだ成長途中じゃない」




『そうですよね
なんか槙さんに言ったらスッキリしました、ありがとうございます』




「いえいえ、いつでも話は聞くわよ
来週から夏休みでしょ?」




『はい、修行が始まるのでしばらくは来れなくなります』




「いつでも待ってるわ、修行頑張ってね」




夜遅くまで槙さんと話していた