しばらく歩いていると大きな記念碑があった そこで真田の足が止まった 「詩歩話って静紅ちゃんのことだよね?」 「そうだよ、この記念碑は静紅にとってとても大事なものなの」 俺達は黙って真田の話を聞いていた 「今から八年前、あの悪夢の日は一ヶ月に二度目の満月」 “ブルームーンだった”