『はぁやっと終わった
なぁ成宮、その短刀さ青い薔薇の柄で珍しいよな』





「そうかもね、これお母さんの形見なの」




『えっ…』





しまった、聞いてはいけない事を聞いた気がする




成宮が歩き出したので俺も黙ってついていった





「隆平くん、この辺の桜並木使えそうだよね」



突然そう言われ頭が回らない



「隆平くんって感覚で物事把握するから凄いと思ってたんだ」




『お、おう』





「私いつも場所の形状、土地柄、色々把握してから戦うからさ初日の時分からなかったから凄く戦いやすかった、ありがとう」





『おう、成宮もそういう事考えて戦ってたんだな』






「静紅でいいよ」





『えっ?』





「呼び方静紅でいいよ」




『じゃあ早速 静紅帰ろう』





「うん」




少し静紅と距離が近くなった気がした