静紅&詩歩said


弓道着から制服に着替えて弓道場を出ると静紅が待っていた



「静紅どーしたの?今日多木とお茶するって言ってたよね?」



「うん、その帰りだよ
何となく詩歩に会いたいなって」




「そっか
ねぇ何で戻ってきたの?」





「えっ?」





「嫌だったら断る事も出来たはずなのに…
そのために2年も仕事休んでたんでしょ?」




「………………」





「私静紅が苦しむのもう見たくない
幹部の言うことなんかいつだって破れるから」




「あのとき詩歩が守ってくれて嬉しかったよ、でもそのせいで詩歩はカンリシャから外されて今は管理されてる…」




「私のためにもう犠牲にならないで」




「静紅…」




「もうこの話は終わりね
それより隆平くんとは同じ部活?」




「そうだよ、アイツ部長で部活一上手いよ」




「そうなんだ、なんか納得」




「何で?」





「だってあたしのサポート完璧だったもん
あそこまで綺麗に射る人久々にみたから」




「そうだよね
ねぇ今日休み?」




「うん、そうだけど?」




「アイスベに行こっ」




「うん!」




久々の穏やかな日だった


静紅&詩歩end