「隆平くん今日はごちそうさま」





『おう、また明日な』





「うん、また明日」





成宮と別れた後、突然自転車が突っ込んできた





『わっ痛っ』





「静紅ちゃんと2人っきりなんてやるじゃーん」





『晴香…お前な…』





「隆平なら自転車で体当たりしても死なないから大丈夫大丈夫!」




『おい、ふざけんなっ』




「で、どんな子か分かった?」




『いや…』




「そっか、あたしね戦ってた静紅ちゃんの姿がどうしても忘れられないの」




『俺もだよ』




「一体どういう修行したらああなるわけ?」




『さぁな、それより真田は?何か知ってそうだったけど』



「詩歩あれ以来静紅ちゃんの事になると話してくれないの…
それに隆平のペアだった風実ちゃん新しいカンリシャ連れてこっちに帰ってくるって」



『まじかよ…』



風実ってやつは安藤風実(あんどう ふみ)っていって俺が前に管理していたヤツ
親父の命令で風実は別のヤツと組むことになったんだ



「飛んどもなく強い静紅ちゃんとあの風実ちゃん帰ってくるし地方の仲間も皆こっち来るみたいだからなんかヤバイことでも起きるかもね」



『おい……やめろよ…まだ、成宮と組んでそんなに経ってないのに…』




「なーに、ビビってんの?」




『はぁ?ビビッてねぇよ』



その時はまだ何も無いことを願うことしかできなかった