「あーもううるせぇ、俺は先入る。後は頼んだ」


パッと腕が離れ、白い建物に入っていく金髪少年。


自分勝手すぎる…自由人か。


「ぷはっ、やっべぇー美紅ちゃん最高すぎる!…で任せられたけど、剣どうする?」


またしても笑ってるのは京斗で、剣冶に振り返りながら聞く。


「…どうするも何も、家の真ん前なんだからとりあえず中入るだろ」


正論だ。


剣冶は笑ってる京斗をスルーして玄関を開けた。