「あっ、小山ー。」

「はい?」

「南野に放課後残れって言っといてくれ」

「え?...でも寝てるし...」

「起こしてくれ。」

「はい...。」

人がスヤスヤ気持ちよさそうに寝ているのを起こすのは少し申し訳ない。

でも、仕方がない。

「あ、あのぉ〜」

軽くトントンと背中を叩く。

「南野さ〜ん」

「起きてください〜」

次は軽く揺すってみた。

「ん〜?」

むにゃむにゃと南野さんは起きた。

なんだかそれが可愛くて。

「あっ!えっと、今日の放課後も残らなければいけないらしいです。」

「あい。」

そう言ってまた寝てしまった。