次の日の放課後。信也くんは来なかった。

慣れていたはずの1人。

なのに、なのに...
どうしてこんなに寂しいの?...

私は、ガムシャラに走った。

信也くんがどこにいるかも、
どうしているかも、知らない。

でも、ただ、ガムシャラにはしった。

角を曲がった時、私は見た。

女の子に囲まれて困っている信也くんの
姿を。

私は、少し強引に信也くんの腕を引っ張って校舎の裏に行った。

「ありが」

「あのっ!!!」

私は信也くんの言葉をさえぎった。

「なんでも...」

「え?」

「なんでも、知ってるんだよね!!」

「う、うん...?」

「じゃあ...!」

「信也くんが他の人と喋ったりしたら
ここがね、キュッとなって
信也くんともっと一緒にいたいって
もっと喋りたいなって思う...の。」

この気持ちはなんですか?ーーーーー