もう、お月様が綺麗に見える。

「ねぇ、小山さん」

「はい?」

「そろそろ、敬語をやめてくれないかな?」

「あ...」

「あと、南野さんもやめて?」

「じゃあ、なんと呼べば...いい?」

「ん〜...信也くん」

「っ?!」

私は赤面した。

「無理だよ!」

「大丈夫だって。」

「呼んでみて?」

「っ...し、信也くん...」

なにも返事が来ない?...
いつもだったら「はーい!!」とかあるのにな...

そんなこと思っていたらクシャっと頭をなでられた。

「よく出来ましたー!鈴ちゃん」

す、鈴ちゃん!?
私はますます赤面した。

恥ずかしかったけれど、この時間が
楽しくて、なんだか胸がキューっとなった。