最後の抵抗で、柏木さんを睨むあたし。

こんなあたしに、柏木さんは言う。




「来週の会議のことで相談がある」



「……はい」




そう言われると、拒否することなんて出来なくて。

仕方なく立ち上がるあたし。

そして、促されるままに、柏木さんの後について歩く。





歩きながら、前にいる柏木さんを見た。

清潔なシャツに、背も高い。

なんだかいい香りもして、胸がきゅんきゅん音を立てる。

自然と顔もほころんでしまう。





あたし……

こうも柏木さんが好きなの?

いや、カッコイイ柏木さんだから、きゅんきゅんするの?