必死で考えているあたしに、



「どうした、南條」



柏木さんが聞く。

そして、ビクッと飛び上がるあたし。

なんだか色んな意味で恥ずかしくて、柏木さんを見れないよ。





柏木さんは、こんなあたしにお構い無しに聞く。




「南條も来るか?」



「……っ、はぁ!?」




あたしは、思いっきり顔を強張らせて柏木さんを見ていた。

柏木さんの切れ長の瞳と視線がぶつかり、真っ赤になってしまう。

今の柏木さんは、やっぱりカッコイイ。

KMAPのカシタカだ!

そんなカシタカに言っていた。




「冗談じゃない!

死んでも行きません!!」





なんで、こんな断り方をしたのだろう。

柏木さんから誘われて、嬉しいはずなのに。

きっと、怖かったんだ。

現実を見るのが。