「ででも、好都合です。

みんな気にしないから、おおお思いっきり澪ちゃんにアタック出来る」




不器用だけど、そのストレートな言葉にやられてしまう。

いちいちドキンとしてしまう。

柏木さんのこと、許していないのに。

不思議だな。






あたしは、柏木さんなんて気にしていない風を装って、サラダを食べる。

サラダまでみずみずしくて、高級な味がした。

思わず頰が緩み、



「美味しい」



なんて言ってしまう。

こんなあたしを、柏木さんは嬉しそうに見ていた。