ふと携帯を見た。
柏木さんからのストーカー並みの着信の間に、慧太郎からLINEが来ていることに気付く。
思わず開くと、
ー高熱で帰ったんだって?大丈夫?
あたしを心配してくれている。
そんな慧太郎に甘えて、
ーインフルエンザだったみたい
返信を返していた。
そして、そのまま眠りについた。
夢か幻覚か、柏木さんが見えた。
朦朧とする意識の中、あたしは彼に向かって手を伸ばしていた。
行かないでください。
あたしのもとに、いてください。
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