「柏木さん、それは言いすぎですよ」




暴走する柏木さんに慧太郎が助け船を出してくれて、



「……ハイハイ」



柏木さんはようやく静まり返る。

そんな柏木さんを見て、慧太郎は呆れた顔をしていた。




「澪。柏木さんのことは気にしなくていいと思うから」




慧太郎はそんなことを言っていたけど……

ムカつくから、同じ部屋にしてやろうと思った。

同じ部屋になって、モジモジウジウジしたらいい!

あたしだって緊張するけど、柏木さんはきっと死亡する。

見ものだ!




宿泊先のサイトを開きながら、あたしはニヤニヤ笑っていた。