鍵を外すのは怖いね

いつ開けられてしまうか、わからないもの



人を盗み見るのは簡単で

きっとそれは気づかれているけれど

それでも見つめて安心して



けれど自分の鍵は外すのが難しいのね



難しいわ、とても

外れないの 外せないの

手が震えてしまうのよ



開ける勇気がないのですもの……






(飛び散る醜さに蓋をして、溢れた弱さに鍵かけて、笑顔の宝石で鍵穴を隠した)