逃げ出して

走って 走って


逃げ続けたその先に

「いったい何があるんだ」と




きいたら君は

ふふっと笑って言ったんだ





『何もないよ』ってね











(窓の外で揺らぐ木の葉の擦れる音が、ひどく耳障りに思えた)