そんな顔しないでよ



そう思い泣きたくなるのを必死に堪える



そして、再び沈黙が落ちる



どうすればいいのか分からない中



今度は彼が先に口を開いた



「じゃ、俺そろそろ行くわ」



「うん、ばいばい」



「じゃーな、元気でな」



「うん、そっちもね」



「おう」



そういうと、彼は歩き出した



私は彼の背中を見つめていた