両親は困った顔で見合わせた。

『仕方ない。少し休もう。』

そう言って父は娘の隣に座った。
母も仕方なく休むことにした。

疲れた。
足が重たい。
どうしてこんなことしているのだろう。

あの変な声が聞こえてから両親の様子がおかしい。

でも、まだその理由を知らなかった。


自分が元凶を抱えた宿命をたどる哀れな者だということも。



静かな中にこの森で生きるもの達の声を聞いていた。
私は察する力が強かった。

しばらく休んでいた。

足の痛みも少し和らいできたと思う。

それでも走っていたせいか、脇腹が少し痛くてもう少し休んでいたかった。