「ようやく話してくれた。今日話すのは初めてだよね〜。」
昼まで百合と話してないとかホントありえない。
私は、そんな声をも無視をして体を起こし、本を読み始める。
彼は、いつからか私のそばに来て構ってくるようになった。
別に告白なんてしてもなければ、されてもない。ただの顔見知り、そんな関係。
それなのにある日、突然膝枕をさせられたり、抱きしめてきたりと毎日何かをしてくる。
何故私なのかは知らない。聞きたくもない。でも………この関係は心地よかった。
今日も、私に話しかけるのを諦めたようで、いつも通り私の膝の上に寝転んだ。
何分経っただろう?しばらく無言だったのに、いきなり彼は口を開いた。