ハッとして、ホントについてた

桜の花びらを取ってあげた。


すると、一瞬ポカンと私を見た後に、

「ありがとうございました!」

と、勢い良く頭を下げて走って行った。



…………。

え?


って、あれ?教室まで、案内しなくていいのかな?


ハッ!
私、男にしか見えないし!馴れ馴れしかった!?

これ、周りからしたら...!


「翼クーン?なに、一年生ナンパしてんの?」


「いや!べつに口説こうとかそんなんじゃなくて!」


なぜか、慌てる私。

でも、やましいことはしてないし!

「って、凛じゃん!」