のんびりと2人で柊也のクラスの展示がある教室に向かう。


「楽しみねぇ~」


ウキウキした様子で山田さんが言う。


私もすごく楽しみ。


教室までもう少し...


というところまで来て、


「あれ、あの子、もしかして柊也くんじゃない?」


と山田さんが言った。


山田さんが言った方向を見ると、


......!!


柊也だ!


「しゅう...!!」


名前を呼びかけて止まった


「あ、...れ?」


柊也の隣に女の子がいる。


いるはずない。


だっていっつも


友達なんていないって、


言ってたじゃない。


じゃあなんでよりによって女の子が隣にいるの。


2人きりだよ


ねぇ、なんでよ


男の子じゃなくて、なんでよりにもよって


女の子なの


私よりも健康な女の子なの


なんで...


「鈴菜ちゃん、先に別のところ行こ?

他のところが空いてるうちに、色々回っちゃおうよ」


山田さんが気を使ってくれた。


ありがとう...山田さん


「じゃ...じゃあ、山田さんの過去の恋愛聞かせて?」