「仲良くするんじゃないの?」

その表情は、昔とまったく変わっていない。

階段から落ちたときも、深町はこんなふうに笑っていた。

「ほら、早くその壁に手をついて、ケツ向けろよ」

彼はあたしの腕を、店の壁に押しつけていく。

腰を曲げて、お尻を彼につき出す体勢になったあたしは、やっと自分の置かれている状況を理解し、慌てて手足をバタバタさせた。

けれど、掴まれた腕を振り払おうとしても、男の力に敵うわけもなく……。

「ちょっと待ってってば! こんなところでしたくないよ!」

一体、どんな趣味してんのよ!!

普通、外でするか!?

てか、野外じゃ絶対に脱がないじゃん、こいつ!!