持っていたボールペンを彼の顔の前に突き出して、宣戦布告をするあたし。

レーザー手術でほくろを消した今のあたしには、弱点になるものなど何もない。

深町の友人らしき男共やレジを打っていた店員は、緊迫したこの空気に圧倒されている。

周りの目も気にせずに、あたしは正面に立つ深町の姿を、目いっぱい睨みつけていた。