追いかけてくる男たちに大きな声で怒鳴ったあたしは、レジでお金を払いながらこの様子を見ていた深町のところへスタスタ歩いていった。

「頭だけじゃなく、性格も悪いんだね」

店員から受け取ったお釣りを財布の中に入れながら、クスクス笑う彼。

「お陰さまで。あんたも全然変わってなくて安心したわ」

にっこり笑いながら、自分が注文した分のお金をレジのカウンターに置くあたし。

言っていることの意味がわかっていないのだろう。

深町はきょとんとした顔をしている。