何、こいつら……。

状況がまったく理解できないあたしは、問うように深町の顔を見上げる。

すると、彼は隣に座る友人の前を通り、席を外してしまった。

「男がほしいなら、こいつらと遊びなよ」

深町はテーブル上にある伝票を持って、レジへと歩きだした。

「ちょっと待って! あたしは……」

急な展開にパニクったあたしは、慌てて彼を引きとめようとする。

だけど、次に見た深町の表情には、さっきまでのさわやかさなど一欠けらもなく、あるのは昔を思い出させる嫌な笑みだった。

「今どき、一目惚れなんて信じると思ってんの? どうせ、妹の差し金か何かだろ? あいつ、すっげぇ怒ってたもんな。てか、騙しにくるなら、その制服を脱いでからにしなよ。頭、悪いね」