「あの、突然なんですけど……あたしと付き合ってもらえませんか!? もちろん、友達からでもいいので!!」

この反応ならOKを出すだろう、と判断したあたしは長い前髪を手ぐしでときながら、声を張り上げて告白をした。

もし断られたら、この場でズボンを脱がして、携帯のカメラで撮ってやる。

しばらくの間、深町は首に片手を置いて、返事を考えていた。

「やっぱり、ダメ……ですか?」

しびれをきらしたあたしは、催促するように問いかける。


「いや……ダメじゃないよ。友達からでいいならOKだよ」

表情を緩めて、「よろしく」と手を差し出す彼。

満面の笑みで喜ぶあたしは、その手に自分の手を重ねていく。

やったぁ!! さすが、あたし!!

計画どおりに事が進んで、あたしは有頂天になっていた。