ふたりに手を振るあたしは、鞄の中からもう一度、あの名簿を引き出した。


あたしには、これしかないの。

ずっと、これだけに力を注いできたんだから、今、ここで負けたら……またあの生活に戻ってしまう。


もう、笑われたくない。

何が何でも勝ちたい。
……1番でい続けたいの。