その日から、あたしたちは本当に、無縁という言葉通りの生活を送った。

といっても、変わったのはあたしだけのような気もする。

普段も、連絡するのはあたしからだったから、篤紀からの連絡を待つ習慣なんてなかったし、こんな関係になったからといって、別に寂しく思うこともない。

……ただ、何気ないときに電話をかけそうになったり、メールを打ちかけたり、店に遊びに行きそうになると、少しむなしくなったりはする。

その度にあの日を思い出して、言い過ぎたかな……なんて考えてしまう、あたし。
でも、向こうだって悪いんだから。

あたしよりあの子をとったことが、本当にムカつくんだもん。