「でもさ、美人じゃなく、人気のランキングなんだから、別にいいんじゃない?」

直子はそこに書かれてある記事を指でなぞりながら、声を出して読み始める。

「よくない! こんなふうに横に並べられてるんだよ? 比べられてるってことじゃない。てか、こんな野ザルと票の数が一緒なんてありえない!」

これじゃあ、あたしのランクが低く見えちゃう。

「百瀬美和ってこの程度か」なんて思われでもしたら、今までの努力がすべて水の泡だもの。

「それに、この子は……」

篤紀のことを男として意識している可能性がある。