「とうとう潮時、ってことなんじゃない?」

「ありえない!!」

ケラケラ笑う直子を睨みつけ、あたしは鼻息を荒くした。

1年の2学期からずっと1位を独占してきた、あたし。
右に出る者などひとりもいなかった、はずなのに。

「どういうこと!? 1位がふたりもいるなんて!!」

人気ランキング、女子部門。

全校生徒からの投票で、1位~5位を受賞した女の子の名前の上には、写真を載せる大きな枠がある。

ここ1年半、この枠を飾っていたのは、モデル並に美しいあたしの写真だった。