うちの学園の新聞部が発行している校内新聞では、2~3ヵ月に一度のペースで人気ランキングがある。

当然のごとく、あたしはいつもそこで1位を独占していて、アイドルと称されるようにもなった。

「この学園に百瀬美和がいる限り、1位になる女子はいない」

誰もがそう思っているはず。

実際、この1年半の間、あたしの右に出る者は誰も現れなかった。
なのに……。

「どういうことよ!?」

机の上に広げた校内新聞を、バンッと叩く。