一応、計画どおりに「偶然の出会い」はクリアできた。

エロい女のイメージがついちゃったけど。

まぁ、こんなことくらいで復讐をやめたりはしないけどね。

あたしの恨みは年季が入ってるんだから、ちょっとしたことで挫けてたまるもんですか。

何が何でも、あいつの泣き顔を見てやるんだから。

「……それにしても、すごい変わってたなぁ」

駐車場に立つあたしは店のほうに目を向けて、さっき見たあいつの姿を思い出す。

相手が深町じゃないなら彼氏にしたい、と思うくらい外見は男前になってた。

昔もそれなりにカッコイイと思ってはいたけれど、それは運動や勉強ができる深町がクラスの人気者だったから、いいように見えただけだったの。