数日後、あたしは篤紀の家に来ていた。

あたしと違って、彼は親のいないときにしか呼んでくれない。

だけど、その家には妹の弥生ちゃんもいて、堂々としている彼を見ていると、もう不安になることはないのだなと改めて思った。

「駅まで送るよ」

「うん」

先に階段を下りるあたしは、後をついてくる篤紀にうなずく。

付き合って、もう1ヵ月。
最近のあたしたち、彼氏彼女らしくなってきてるんじゃないかな。