「じゃあさ、今から弥生ちゃんの誕生日プレゼント、一緒に買いにいこうよ!」

すっかり機嫌が直ったあたしは、自然と彼に繋がれた手を見ながら、そう言った。

もう、弥生ちゃんのことを気にするのはやめよう。

篤紀は「面倒くさい」と言いながらも、ちゃんと向き合ってくれたのだから信じてあげなきゃ。

「……いや、買わなくてもいいんじゃね?」

篤紀は目を泳がせて、ぎこちない返事をする。