「別に気にしてないよ。妹さんは普通だったし」

苦笑する篤紀はそう言った後、「お前がぶっ飛んでる理由もわかったし」と付け足した。

……ほら、一緒だと思われてるじゃない。

「てか、お前の部屋ってジムみたいだな」

「まぁね。こういう機械は、お母さんの会社繋がりで安く買えるの」

ウォーキングマシーンのハンドルに手をかけて、部屋を見渡す篤紀に自慢する。

同じように見えるけど、置いている機械はすべて違うもの。
日によって使い分けていることを話すと、彼は呆れながら笑っていた。