「まぁ、好きにしてください」って素っ気なく返される。

自分の彼女がミスコンで優勝してるんだから、もっと喜んでもいいはずなのに……。

どこまでも愛想のない男よね。


その後、あたしたちは、いつものファミレスに来ていた。

正月ということもあって、開いている店が少なかったから。

奥の席に腰かけて、店員に注文をする。

ドリンクバーのコップが届き、あたしはゆっくりと席を立とうとした。

「何がいい?」

そう言って、篤紀はあたしの手からコップを奪い取る。

「え?」

「何を飲むのか、聞いてんの」