男たちの体で隠れてるから、見つけにくいのかな?

あたしはわかりやすいよう、立つ位置を少しずらした。

……あ、やっと気づいた!

こっちに目を向けた篤紀は、男たちと話すあたしを見て、ピタリと足を止めた。

ふふ、見てる見てる。

横目でチラチラと様子を確認しながら、あたしは彼が到着していることに気づかないふりをする。

あたしたちの距離は5メートルくらい。