年末まで深……じゃない、篤紀はバイトばかりしていたし、デートする時間もなくて、あたしたちはメールのやり取りだけで過ごしていた。

だから、一緒に初詣に行こうと約束したとき、すごく嬉しかったんだよ。

お母さんに頼んで、新しい晴れ着まで用意してもらったっていうのに……。

「なんか、あたしだけが好きみたいじゃない」

篤紀の一言一言に右往左往して、浮かれたりへこんだり……。

あたしのこと、本当に好きなのかな?

全然、両思いになったって気がしないんだけど……。