あったかいお湯に浸かっても、全然、癒やされない。

苛立つあたしは高かった美容液やマッサージクリームを使って、がむしゃらに動き続ける。

本当は、直接、本人に確かめたい。

でも、今日は月曜日。

TAMAKIへ行っても、深町はいない。

「……」

もしも、この考えが当たっているなら、あたしは深町に利用されていたことになる。

考えただけでも腹が立つ。

深呼吸をして気持ちを落ち着かせていたあたしは、居ても立ってもいられず、意を決して部屋を出た。