って考えてたんだけど……。
「血は繋がってません」
弥生ちゃんは冷めた口調でそう言った。
唐突な発言に驚いたあたしは、コップのふちを口に付けたまま固まってしまう。
「あたしの親、5年前に再婚したんです。だから、兄とは連れ子同士。彼は義父側、あたしは母側で」
他人事のようにサラッと教えられた、家庭の事情。
そりゃ、5年も経っていたら、人に話すことにも慣れて、ためらいなんてないのかもしれないけれど。
「一緒に住み始めた頃は、優しかったんですけどね。今の兄はすごく冷たい。……話しかけても無視されるか、きつい言葉しか返ってこないんです」
「血は繋がってません」
弥生ちゃんは冷めた口調でそう言った。
唐突な発言に驚いたあたしは、コップのふちを口に付けたまま固まってしまう。
「あたしの親、5年前に再婚したんです。だから、兄とは連れ子同士。彼は義父側、あたしは母側で」
他人事のようにサラッと教えられた、家庭の事情。
そりゃ、5年も経っていたら、人に話すことにも慣れて、ためらいなんてないのかもしれないけれど。
「一緒に住み始めた頃は、優しかったんですけどね。今の兄はすごく冷たい。……話しかけても無視されるか、きつい言葉しか返ってこないんです」