近くにいた太一は、あたしの急変ぶりにびっくりしていた。

「本当にすみません、こんなことを頼んで」

深く頭を下げてくる弥生ちゃんに、首を横に振るあたし。

それを見ていた直子は、手のひらを額に当てて、やれやれというかのような顔をしていた。

「その男、あたしが騙してあげる」

親からもらったお小遣いを貯めて、あたしはコンプレックスだったアレを取ったんだ。

今のあたしに、怖いものは何もない。

見てなさいよ、深町篤紀。

今から、あんたに復讐してあげる!!