納得がいかないといった表情で、彼女たちは店を出て行った。

「どういうこと!?」

メニューを注文した後、テーブルの向こう側にいる深町に問い詰めた。

「……面倒くさくなりそうだったから、適当に言っただけだよ」

店員が持ってきたグラスを持ち、ドリンクバーに向かう彼。

「余計、ややこしくなるじゃない!!」

「なら、違うって言えばいいだろ。否定しなかったくせに」

追いかけるあたしに、彼はツンとした表情でそう言った。

確かに、否定しなかったあたしも悪い。

だけど、あんなこと言われたら、仕返しを協力していただけに、あたしのメンツが台無しなのよ!