深町はストラップをテーブルの上に置き、あざけ笑っている。

ムッとしたあたしはコップを置いて、5個のストラップを鞄の中に入れた。

「中を見たわけでもないのに、そんなこと言わないでよ」

入ってるかどうかなんて、中を見なきゃわからないことだと思う。

「欲しいものは絶対に手に入れる」というあたしの考え方を知っている彼は、それ以上、何も言ってはこなかった。

バカにした顔でクスクス笑うだけ。